【アニサキス】6月の食品スーパー売上高0.6%減 アニサキス懸念で水産不振
日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が21日発表した6月の全国食品スーパー売上高(速報値、既存店ベース)は、前年同月を0.6%下回った。全店売上高は8620億円だった。前年を下回るのは2カ月連続。生鮮食品が青果や鮮魚を中心に販売が鈍かった。
構成比率の高い生鮮3部門は1.5%減だった。青果は相場安が響き2.9%減だった。水産は寄生虫「アニサキス」による食中毒への懸念から生魚などの購入が振るわず4.3%減だった。食中毒への懸念からすしや刺し身が避けられる一方で、「父の日」向けに焼き肉やステーキが伸び、畜産は2.4%増と好調だった。
総菜は0.9%増だった。共働き世帯や一人暮らしの高齢者向けが支えとなったが、すし類は振るわなかった。冷凍食品やアイスクリームなど日配品は前年並みだった。コメや調味料など一般食品は0.5%増だった。
地域別では関東を除く5地域が前年を下回った。比率が高い関東地は0.5%増、近畿地方は0.7%減少した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL21HNS_21072017000000/