【インフルエンザ】インフル大流行、関東や北日本にも 患者数最多また更新
インフルエンザの大流行が止まらない。厚生労働省は2日、最新の1週間(1月22~28日)に全国約5千カ所の定点医療機関から報告された患者数が、1カ所あたり52・35人だったと発表した。過去最多だった前週(51・93人)からさらに増えた。複数のウイルスのタイプが同時に流行する例年にない事態で、厚労省は注意を呼びかけている。
厚労省によると、前週に比べて関東や北日本でも感染が増えてきた。都道府県別では福岡が最も多く77・35人。次いで、大分74・76人、埼玉65・41人、神奈川63・36人、千葉63・24人と続く。東京は54・10人、愛知は62・16人、大阪は42・48人だった。北海道を除く46都府県で警報レベルの「30人」を超えた。
全国の推計患者数は、約274万人。年齢別では5~9歳が約61万人、10~14歳が約42万人にのぼった。昨年9月からの累積患者数は1千万人を超えた。
この1週間で休校や学年・学級閉鎖をした保育所や幼稚園、小中高校は全国で1万139施設(前週7536施設)にのぼった。
ウイルスのタイプ別では、例年は2~3月に流行するB型に感染する人が最も多く、2009年に新型として流行したA型のH1N1とともに同時に流行。また、A香港型の割合も前週より増えてきている。このため、同じシーズンに何度も感染する可能性もある。
感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「感染してしまった場合はしっかり休養し、マスクを着用するなど感染を広げないようにすることが大事。高齢者や子どもは重症化しやすいので体調の変化に注意してほしい」と話す。
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