2019/09/06【インフルエンザ】前橋市内の幼稚園でインフル学級閉鎖 異例の早さ 園児4人感染 /群馬県
前橋市内の幼稚園で複数の園児がインフルエンザに感染し、同園が3、4の両日、学級閉鎖を実施していたことが5日、分かった。県内では今季初。インフルエンザは例年11~12月に流行が始まり、この時季での集団感染や学級閉鎖は異例だ。前橋市保健所などは流行が早まる恐れもあるとして、手洗いやうがいなどの予防対策の徹底を呼び掛けている。
◎9月に入り東京や千葉、和歌山などでも
同保健所や県保健予防課などによると、同園でインフルエンザの感染が発覚したのは8月末。診断を受けたのは園児4人で、全員快方に向かっているという。園は医師の判断なども踏まえ、一部の学級を閉鎖し、5日に解除した。
同保健所は、市内の他の地域では発生していないことから、同園など限られた範囲で一時的に感染したものの、「まだ流行という水準ではない」とみている。インフルエンザの発生動向調査を始めるのは毎年9月以降であることなどを理由に、「今回の発生動向や園の名称などは発表しない」としている。
季節外れの感染となったルートや原因について、同課は「流行している地域や海外からの感染が考えられる」と指摘する。
インフルエンザの感染は例年10~11月から報告数が増え、12~2月に流行のピークを迎え、3~4月に終息する。シーズン前の現時点ではワクチンが流通しておらず、例年10月以降に実施される予防接種を受けることはできないという。
主な感染経路は、せきやくしゃみからウイルスを含んだしぶきが飛ぶことによる「飛沫ひまつ感染」と、ウイルスの付いた手や物からうつる「接触感染」の二通りがある。同保健所などは今後の流行に備えて、帰宅時の手洗いやうがいを徹底したり、十分な休養やバランスの良い食事を取ったりするなどの予防対策を呼び掛けている。
全国では東京、千葉、和歌山各都県の幼稚園や小中学校でも今月、インフルエンザによる今季初の学級閉鎖や学校閉鎖などが発生している。
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