2018/02/17【インフルエンザ】東長野病院で集団感染 インフルエンザ 患者ら10人 /長野県
【インフルエンザ】東長野病院で集団感染 インフルエンザ 患者ら10人 /長野県
長野市上野の国立病院機構東長野病院で、A型インフルエンザの集団感染が起きていたことが16日、分かった。入院患者7人と看護師3人の計10人に陽性反応が出た。このうち患者1人が死亡したが、同病院はインフルエンザ感染との因果関係を否定している。他の9人のうち看護師2人は回復し、残る7人も快方に向かっているという。
同病院によると、集団感染は東棟3階の複数の病室で発生した。2月6日から13日の間に患者7人の感染が判明。看護師は10日に2人、15日に1人の感染が分かった。13日に市保健所に届け出た。患者はいずれも高齢者という。
死亡した1人は肺炎などで入院していた高齢の患者で、同病院は、インフルエンザの検査で陽性反応が出たが、症状などから死因は肺炎と判断。感染との因果関係はないとしている。年齢や性別は明らかにしていない。
同病院は、アルコールで病室を拭いたり、見舞いの家族にマスク着用や手指の衛生に注意するよう呼び掛けたりして予防に努めてきたと説明。集団感染判明後は、東棟3階への新たな入院を中止し、面会も緊急時を除き禁止しているという。医療安全管理室医療安全管理係長の吉田久美子看護師長は「感染があったことは残念。職員教育を徹底して再発防止に努めたい」としている。
県医療推進課によると、医療機関は原則として10人以上の集団感染を保健所に報告するよう求められている。同課と市保健所によると、県内では2017年度、インフルエンザの集団感染は、今回の事例を含め、これまでに7件の報告があった。感染による死亡事例はない。過去5年間の医療機関でのインフルエンザの集団感染は8〜4件で、このうち死亡例は12、14、16年度に2人ずつあった。
県保健・疾病対策課によると、県内で調査対象となっている医療機関のインフルエンザの1月29日からの1週間の平均患者数は50・79人で、10年度以降で最多を記録した。最新の2月5日からの1週間は46・59人で、多い状態が続いている。
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