2017/07/21【サイトメガロウイルス】妊娠中感染以外に、慢性感染状態の妊婦から感染 /神戸

【サイトメガロウイルス】妊娠中感染以外に、慢性感染状態の妊婦から感染 /神戸

乳幼児の難聴や精神発達障害の原因になる先天性サイトメガロウイルス感染症は、妊娠前から妊婦の体内にいるウイルスが胎児に感染して起きるケースが多いことが、神戸大付属病院などの調査でわかった。従来は、妊婦が妊娠時に初めてウイルスに感染することが主因とみられていた。

このウイルスは唾液(だえき)や体液でうつり、多くの日本人は子どもの時に感染し、約7割の人で体内にウイルスが潜伏し続けている。

妊婦が妊娠後に初めて感染すると約4割で胎児にも感染し、難聴、網膜炎、発達障害が一部の子どもで現れる一方、妊婦の体内に潜伏するウイルスでは、胎児への感染は少ないと考えられていた。感染症の子どもは1年に千人生まれていると推定されている。

山田秀人教授(産科婦人科)らは、同病院を受診した2193人の妊婦に妊娠中に初感染したかが高精度でわかる検査を実施。

初感染は93人でみられ、感染児は3人(うち症状があったのは1人)だった。一方、ウイルスが潜伏していた妊婦1287人では感染児が7人(同3人)で、初感染より多かった。

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