【サルモネラ】山形のサルモネラ感染、39人に 経路未だ特定できず /山形県
山形県鶴岡市内で80代の女性が亡くなったサルモネラ菌の感染で、県は18日、新たに男児2人の感染を確認し、患者が計39人になったと発表した。
庄内地方で9月から感染の広がりが確認されている。国立感染症研究所の支援を受け、県は感染経路の調査などを進めているが、まだ特定できていないという。
県食品安全衛生課によると、18日正午までに鶴岡市32人、酒田市5人、東田川郡2人の感染を確認した。亡くなった女性1人を除いて全員回復したという。
サルモネラ菌は、動物の体内や河川などに広く分布する。原因となる食品を食べてから6~72時間で、下痢や腹痛、発熱、嘔吐(おうと)などの症状が現れるという。
39人の感染者には、共通する飲食店の利用がないという。日ごろ使っているスーパーマーケットなどを通じて、食材の流通をさかのぼる調査などを続けている。
県は、トイレ後や調理前の手洗いの徹底や、肉や卵の75度以上1分間の加熱、まな板や包丁など調理器具の消毒や洗浄などの注意を呼びかけている。