2019/03/25【ノロウイルス】食中毒事件の発生について /長崎県
平成31年3月21日(木曜日)午前9時30分頃、医療法人栄和会 泉川病院(南島原市深江町丁2405)から、島原市内の高等学校の寮において嘔吐、下痢等の胃腸炎症状を発症した複数名が、同病院を受診したと県南保健所に情報提供があり探知した。
同保健所が調査を行ったところ、原因施設は南島原市内にある飲食店と断定し、本日、行政処分を行ったので、お知らせします。
1. 概 要
有症者らは、島原市内の高等学校の寮生及び職員、南島原市内の小学校2校の職員で、3月19日(火曜日)に同じ飲食店が調製した弁当を喫食していた。当該弁当を喫食した62名のうち25名が3月20日(水曜日)から3月21日(木曜日)にかけて嘔吐、下痢、発熱等の症状を呈した。
県南保健所による調査の結果、この3グループの有症者らには、この飲食店の弁当を喫食した以外に共通する行動がないこと、検便の結果、有症者及び調理従事者からノロウイルスを検出したこと、発症までの時間と症状がノロウイルス食中毒の特徴と一致することから、同保健所は当該飲食店を原因施設とする食中毒と断定し、下記のとおり行政処分を行った。
2. 原因施設
営業所所在地:南島原市深江町丁2667
営業所の名称:のんきや弁当そうざい部
営業者氏名 :渡邊 絹代
営業の種類 :飲食店(弁当)
3. 原因食品
平成31年3月19日(火曜日)に当該飲食店が提供した弁当
メニューA:ごはん、ほうれん草とベーコンのバター炒め、レタス、スパゲティミートソース、ポテトフライ、鶏肉の塩コショウ炒め、なすのはさみ揚げ
メニューB:ごはん、から揚げ、卵焼き、さわらの西京焼き、大根と人参の酢の物、ごぼうと人参の金平、さくらもち、エビチリ、エビフライ
メニューC:ごはん、から揚げ、卵焼き、さわらの西京焼き、大根と人参の酢の物、ごぼうと人参の金平、さくらもち
4. 病因物質
ノロウイルス
5. 処分内容
平成31年3月23日(土曜日)、24日(日曜日)2日間の営業停止(食品衛生法第6条第3号違反)
なお、当該施設は3月21日(木曜日)から営業を自粛している。
6. 症状
嘔吐、下痢、発熱等
7. 発病年月日及び時刻(調査中)
初発:平成31年3月20日午後2時
終発:平成31年3月21日午後10時30分
8. 摂食者数
62名
9. 有症者数(平成31年3月23日現在)調査中
25名(男性20名:16歳から64歳、女性5名:48歳から70歳)
病院受診者数:15名(男性14名:16歳から17歳、女性1名:48歳)
有症者に入院者はなく、全員が快方に向かっている。