2019/02/12【バンコマイシン耐性陽球菌】バンコマイシン耐性腸球菌 71人感染 /青森県
八戸赤十字病院は入院患者71人から一部の抗生物質が効かない細菌が検出され院内感染の可能性が高いと発表しました。ただ、感染拡大を防ぐ対策を取っているとして救急患者の受け入れ制限は予定していないということです。
これは八戸赤十字病院が会見を開き発表しました。
★八戸赤十字病院 瀬尾喜久雄 院長
「関係者の皆様に大変なご心配をおかけしたことを誠に申し訳ないと思っています。この場を利用してお詫び申し上げます」
八戸赤十字病院で「バンコマイシン耐性腸球菌」が検出されたのは去年5月、入院患者からでした。
このため関係病棟の患者を中心に検査をしたところ12日現在、71人の入院患者が感染していました。
院内感染の可能性が高いということです。
「バンコマイシン耐性腸球菌」は健康な人に無害で症状が出ませんが、手術をした後の患者などは肺炎や敗血症を引き起こすおそれがあります。
ただ、30以上余裕がある個室に患者を移すなど感染の拡大を防ぐ措置をとっており、今のところ救急患者の受け入れを制限する予定はないということです。
この細菌は八戸市民病院でも入院患者61人に感染し、5月6日までの3か月間重い症状を除いて救急患者の受け入れを制限しています。
また、青森市の県立中央病院でも去年9月から2月8日までに入院患者16人から同じ細菌が検出されました。
患者を別の部屋に移して感染の拡大を防ぐ措置をとっており、救急患者の受け入れ制限は予定していないということです。