【ペスト】海外への拡大心配なし アフリカのペストで北大 /アフリカ
アフリカ南東部の島国マダガスカルで起こっている今世紀最大規模とみられる肺ペストの流行について、国外に広がる可能性は極めて低いとする分析結果を、北海道大の西浦博教授らの研究チームが28日までにまとめ、欧州医学誌電子版に発表した。
ペストはエボラ出血熱と同じ感染症法の1類に分類される重大な感染症で、中でもせきなどによって人から人に感染する肺ペストは最も危険な種類とされる。チームによると、ペスト全体で11月中旬までに2千人を超える患者が報告された。
チームは、フランスのパスツール研究所などがまとめた8~10月の感染者数や、マダガスカルの出入国者数のデータを使って同国外にペストが広がる可能性を分析した。その結果、マダガスカルとの関係が深いフランスを含め、入国可能性がある肺ペスト患者の人数はどの国でも0・1人未満で、国外流行のリスクは非常に低いことが分かった。
www.sankei.com/world/news/171128/wor1711280028-n1.html