性病(性感染症)の中には、症状が軽かったり、出ないものもあります。「そのまま放置すれば完治するのでは?」と思いがちですが、それは大きな間違いなのです。
自然治癒しない、性感染症の怖さ
ごく普通のカップルも感染する可能性があり、感染者の年齢の幅も広がっている性病(性感染症)。注意しなければならない大きな理由は、“性病(性感染症)は自然治癒しない”からです。症状が軽かったり、症状がなく本人が気付かない場合もありますが、病気は確実に進行し体を蝕んでいるのです。ほかの病気と同じように、病気の早期発見は重症化を防ぎ、早期完治にもつながります。
感染拡大、不妊など、性病(性感染症)のリスクは大きい
前述のように、性病(性感染症)は自然治癒しません。病気に感染したまま、放置しておくと下記のようなリスクが起こります。性病(性感染症)を放置していはいけない理由には下記のようなものがあります。
◯理由1 パートナーにうつしてしまう
性交渉により感染するのが性病(性感染症)。症状が軽いからといって放置すると、パートナーにも性病(性感染症)をうつしてしまいます。性病(性感染症)は、感染者の粘膜や分泌液から感染。オーラルセックスやアナルセックスでもうつります。また、同じ性病(性感染症)でも、異性に感染すると重い症状が出る場合が。大切なパートナーに辛い思いをさせないためにも、不安が少しでもある場合はすぐ検査をする必要があります。
◯理由2 不妊の原因に
男性、女性ともに性病(性感染症)は不妊の原因になります。例えば、女性が性器カンジダに感染している場合。膣内の酸性度が高まり、弱アルカリ性である精子が卵子に到着できない確率が高まり妊娠しにくくなるといわれています。男性の場合、淋菌やクラミジアに感染していると尿道炎を起こします。放置すると精巣上体炎に。精巣上体炎は治っても、精子の通り道が塞がり、精子を出すことができず不妊になってしまうのです。
◯理由3 子供にも感染する
妊娠中の母体が感染している場合、子宮の中にいる赤ちゃんに感染することはありませんが、出産で赤ちゃんが産道を通るときに感染。これを「産道感染」呼びます。妊娠した場合、一般的には病院で性病の検査を行います。陽性なら、妊娠中に薬物治療などで完治させることで、赤ちゃんへの感染を防ぐことが可能。乳幼児は口うつしなどによって感染の可能性があるとされています。
◯理由4 HIVに感染しやすい
性病(性感染症)の人は、HIVにかかる確率が高くなります。性病(性感染症)で性器の粘膜に炎症があるということは、そこに細かい傷があることと同じ。HIVをはじめ、さまざまなウイルスがその小さな傷から簡単に体内に入ることができてしまうためです。性病(性感染症)は、1種類ではなく複数の病気に感染するリスクをも高めます。
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