【性感染症】放っておくと大変なことに? あそこのかゆみ・臭いなどから疑う11の病気
女性のデリケートゾーンは構造が複雑なため、トラブルが起こることも度々あります。症状と考えられる病気をまとめてご紹介します。
デリケートゾーンは誰もがトラブルを経験
かゆみやかぶれなど、女性なら一度は経験したことがある、デリケートゾーンのトラブル。もともとトイレでの処理や毎月の月経、性交、下着による締め付けなどで、ダメージを受けやすい部分でもあります。女性の性器の外側(外陰部)に起こるトラブルは、ケア次第で事前に防ぐことができるものも。不潔なのはもちろん、過剰に洗いすぎることでも、トラブルのもとになるので注意しましょう。
自己ケアで改善できるものと病気が原因のものが
トラブルの症状別に考えられる原因には、以下のようなものがあります。中には性病などの場合もあるので、思い当たる場合には早めに婦人科を受診しましょう。
<かゆみ>
デリケートゾーンのかゆみは、汗やトイレの後の処理が不十分だったり、気にしすぎて合成洗剤で外陰部を洗いすぎたりしたことが原因かもしれません。不潔にするのはもちろん、清潔にしすぎる場合も、デリケートゾーンに住みついて体を守ってくれる常在細菌が減り、外からの細菌が繁殖して、かゆみを起こします。洗う場合は、石けんやボディソープをしっかり泡立てて摩擦に注意しながら行ってください。デリケートゾーン専用の石けんを使うのも手です。
それ以外の原因で考えられるのは、細菌性膣炎、カンジダ膣炎、性器ヘルペス、毛ジラミ、淋菌感染症など。いずれも、かゆみと同時におりものや外陰部に異常がみられるので、あわせてチェックしましょう。
<ただれや腫れ>
細菌に感染した可能性があります。ただれや腫れと同時に、痛みやかゆみが起こる場合も。考えられる病気には、バルトリン腺嚢胞(のうほう)、バルトリン腺炎、バルトリン腺膿瘍(のうよう)、カンジダ膣炎、トリコモナス膣炎などがあります。
<臭い>
にんにくなど強い臭いの食べ物を食べた時や、汗をかいた時、生理中や体調の悪い時に、デリケートゾーンの臭いが強くなることがあります。デリケートゾーンを清潔に保ったり、体調が回復するまで休むなどで解消できます。
臭いと共に、おりものの異常が見られる場合は、性感染症が考えられるので病院でチェックを受けましょう。まれに、体質によって臭いがきつい「すそわきが」と呼ばれる症状があります。これはもともとの体質で病気ではありませんが、病院で専用のケアをすれば解消できるので、悩んでいる人はすそわきがの治療ができる医療機関に相談しましょう。
<できもの>
性行為によってウイルスや細菌に感染した可能性があります。黒や茶色、急に大きくなったものは、放置せずにすぐ病院を受診しましょう。考えられる病気には、バルトリン腺嚢胞、バルトリン腺炎、バルトリン腺膿瘍、尖圭(せんけい)コンジローマ、アテローム、性器ヘルペスなどがあります。
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