【感染事故】「ずさん手術で死亡」遺族4人が賠償提訴 愛媛大付属病院 /愛媛県
医師3人を業務上過失致死容疑で告発、愛媛県警が受理
愛媛大医学部付属病院のずさんな手術で母親が死亡したとして、遺族4人が大学と手術を担当した医師3人に計約5700万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。24日、第1回口頭弁論があり、大学側は請求の棄却を求めた。
遺族側の弁護士は取材に対し、医師3人を業務上過失致死容疑で愛媛県警に告発し、昨年12月に受理されたことを明らかにした。遺族のうち、女性の長男と次男は医師という。
訴状によると、亡くなったのは愛媛県新居浜市の女性(当時83歳)。2014年9月、付属病院で大動脈弁狭窄(きょうさく)症の手術を受けたが、胸部が細菌に感染するなどし、15年4月に死亡。手術には心臓血管外科の教授が立ち会ったが、経験の浅い研修医らに重要な部分を任せたため、女性の胸骨を骨折させたり、手術時間が長くなったりしたことが感染の原因と主張している。
一方、大学側は「重要部分は教授が執刀した。手術の長さで感染したのではない」と反論している。
https://mainichi.jp/articles/20170425/k00/00m/040/136000c