2021/02/23【新型コロナウイルス:COVID-19】「模擬宴会」で感染対策を検証 /奈良県
感染防止対策を徹底した立食形式の宴会を模索しようと、22日、奈良市で関西各地のホテルの関係者などが出席して「模擬パーティー」が開かれました。
これは奈良の老舗ホテル、奈良ホテルや奈良県立医科大学などが開いたもので、関西各地のホテルや企業、それに地元の神社の関係者などおよそ60人が出席しました。
立食形式で行われた今回の模擬パーティーでは、さまざまな感染対策がとられています。
例えば、飲食の場面で会話をする際には、出席者は飛まつを防ぐために、うちわのような形の手持ちマスクで口をかくします。
お酌の際に人と人との距離が近づくのを防ぐため、飲み物は缶のままで提供し、取り違いを防ぐために容器に名札をつけることも求められます。
会場には歓談のためのスペースが設けられ床には距離をとる目安の印がつけられました。
奈良ホテルによりますと新型コロナウイルスの影響で立食形式の宴会はほぼゼロになっていますが、企業などから、「なんとか実施できないか」といった相談が相次いでいるということです。
参加した帝国ホテル大阪の宮井宏和宴会課長は「ちょっとした工夫の部分も大変参考になった。工夫を重ねることでもっと食事を楽しんでもらえるスタイルを作っていけるのではないか」と話していました。
奈良ホテルの福田順副総支配人は「多くの人に来てもらい改善点も出て参考になった。今後も安心して利用してもらえる状況作りに取り組んでいきたい」と話していました。