十二月一日の「世界エイズデー」に合わせ、県は津、四日市、松阪の各市で臨時エイズウイルス(HIV)検査を実施する。県内では病気が進行してから診断される人の割合が全国に比べて高く、県は検査での早期発見を呼び掛けている。
県薬務感染症対策課によると、県内で昨年新たに報告されたHIV感染者とエイズ患者数は計十四件。うち、すでにエイズを発症していた患者の割合は50%で、全国の割合(28・6%)に比べて高かった。
エイズはかつて治療が難しい病気とされていたが、近年の医学の進歩でHIV感染を早く知り、適切な医療を受けられれば、感染前とほぼ変わらない生活を続けることもできる。HIV感染は血液検査で分かる。
臨時検査は、津保健所(同市桜橋三)で十二月三日午後三時から四時半、四日市市保健所(同市諏訪町)で四日午後五時半から七時、松阪保健所(同市高町)で十日午後一時から三時まで。無料で予約不要。匿名で受けられる。津では、検査後三十分程度で結果が確認でき、ほかの二カ所は一週間程度で結果が出る。
県の担当者は「たくさんの人に検査を受けていただき、早期発見につなげてほしい」と呼び掛けている。
https://www.chunichi.co.jp/…/201911…/CK2019112702000019.html