【気管支炎】乳幼児に見られる喘鳴性気管支炎
喘鳴性気管支炎は、喘息以外にも感染症や気管そのものの異常が原因として喘鳴が現れることがあります。暫定的な病名として、「喘息性気管支炎」と診断されることがあります。もしお子さんが息をする際に喘鳴が聞こえたら、その原因が何なのか病院で診察を受けて適切な治療を受けることが必要です。今回は、喘鳴性気管支炎の症状と原因、治療法について解説します。
喘鳴性気管支炎ってどんな病気? 喘息は、気道が炎症を起こして狭くなり、空気が通りにくくなる病気です。喘息になると呼吸が苦しくなり、息をする時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音(喘鳴)が聞こえます。
もし子どもの呼吸に混じって喘鳴が聞こえると、お母さんは「子どもが喘息ではないか」と不安になるかもしれません。確かに3歳以上の子どもに喘鳴がある場合は喘息の可能性もありますが、乳幼児の場合はそうとは限りません。乳幼児の期間は気道が未熟な状態であるため、様々な原因で気道が狭くなることがあります。このように、乳幼児に見られる原因不明の喘鳴のことを総称して、喘鳴性気管支炎と呼んでいます。しかしこの病名そのものは一時的なものであり、喘鳴をきたす疾患を確定することが必要です。
喘鳴性気管支炎の原因 喘鳴性気管支炎が起こる原因は、いくつかあります。まずは、病原体の感染です。例えば、風邪のウイルスや細菌、マイコプラズマなどの病原体の感染が考えられます。
喘鳴性気管支炎の治療法 喘鳴性気管支炎の症状がある場合は、気管支拡張剤や気管支の働きを助ける張り薬を用いて治療を行います。しかし、原因によっては気管支拡張剤の効果があまり得られないこともあります。
喘鳴性気管支炎の原因が病原体の感染による場合は、感染症の治療を行うことで喘鳴が改善します。
お子さんは喘鳴を来すことが多いため、原因をしっかりと特定することが必要です。