2019/07/08【流行情報】みずぼうそう患者増、東京で注意報レベル 「有効な予防策はワクチン接種」、都が注意喚起
東京都は、水痘(みずぼうそう)の1週間の患者報告数が都の注意報基準を超えたため、感染経路と予防のポイントなどをウェブサイトに掲載し、注意を呼び掛けている。咳などのしぶきに含まれているウイルスが空気中を漂い、それを吸い込むことで感染(空気感染)することを説明。「最も有効な予防策は、ワクチン接種」とし、定期接種の対象期間に確実に接種するよう促している。
6月24日から30日までの週の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約29%増の0.71人で、2週連続で増加した。都内の患者報告数に関しては、注意報基準(1.0人)に達している保健所の管内人口の合計が都全体の人口の30%を超えた場合、都独自の注意報基準に該当する。この週は全31保健所管内のうち7保健所管内(都全体の人口の34.4%)で注意報基準に達したという。
保健所別では、練馬区が1.77人で最も多く、以下は、板橋区(1.6人)、多摩府中(1.33人)、荒川区(1.25人)、世田谷(1.13人)、江東区(1.11人)、多摩小平(1.07人)などの順だった。年齢別では7歳が最も多く、10歳未満が全体の8割超を占めている。
水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスによって起きる急性の伝染性疾患。潜伏期は2週間程度で、頭皮や手足などに水疱が現れ、主に倦怠感、かゆみ、発熱を伴う。予防にはワクチン接種が有効とされている。