2017/07/06【狂犬病】マレーシア、狂犬病で子ども2人死亡 約20年ぶり /マレーシア
【狂犬病】マレーシア、狂犬病で子ども2人死亡 約20年ぶり /マレーシア
マレーシア当局は5日、狂犬病にかかった子ども2人が死亡したと発表した。同国で狂犬病による死者が出たのはおよそ20年ぶりだという。
狂犬病に感染したのはボルネオ島の農村地域に住む6歳の女の子と4歳の男の子のきょうだいで、4日に死亡が確認された。
サラワク州の地方自治体やシム・クイ・ヒャン州住宅相によると、死亡したきょうだいを含め3人が狂犬病に感染していた。狂犬病への感染のほとんどは犬にかまれることが原因だという。
シム州住宅相は、死亡したきょうだい2人が「脳死と診断され、2人の両親が生命維持治療をやめることに同意した」と明らかにした。またもう1人の患者も「危篤状態」にあるという。
AFPの取材に応じた保健省のヌール・ヒシャム・アブドラ保健局長によると、マレーシアで狂犬病による死者が出たのはおよそ20年ぶりだという。国営ベルナマ通信は、当局が感染の影響を受けた地域の全ての犬に対して狂犬病の予防接種を行うよう命じたと報じた。
世界保健機関によると、狂犬病は脳や脊髄の炎症を引き起こし、発症した場合はほとんど確実に死に至るという。