世界で猛威を振るう結核の終息を目指す国連総会ハイレベル会合が26日、米ニューヨークの国連本部で開催された。結核に関する会合は初で、各国の首脳らは、2022年にかけて結核対策費を現状の2倍近い年間計130億ドル(約1兆4700億円)に拡充することなどを柱とする政治宣言を採択した。
日本とカリブ海の島国、アンティグア・バーブーダが共同議長を務め、会合には約100カ国が参加。結核は薬剤による治療が可能だが、単独の病原体による感染症としては死者数が最も多く、世界保健機関(WHO)によると昨年は世界で160万人が死亡した。