2017/09/14【腸管出血性大腸菌:O157】O157死亡の女児 なぜ断定までに時間が
【腸管出血性大腸菌:O157】O157死亡の女児 なぜ断定までに時間が
群馬県と埼玉県にある同じ系列の総菜店の総菜を食べた22人がO157に感染した問題で、亡くなった3歳の女の子が先月14日に体調を崩してから、前橋市がO157による食中毒と断定するまでにほぼ1か月たっていました。
女の子は先月11日に前橋市で家族らとともに総菜を食べたあと、東京に戻り、先月14日に下痢や腹痛などの症状を訴え、その後、都内の病院に入院しました。
先月21日に、女の子からO157が検出されたと都内の保健所に届け出たことを受けて、保健所が調査を始め、体調を崩す前にさかのぼって食べたものなどを確認しました。
その結果、今月5日になって、家族の話から、前橋市の「でりしゃす六供店」の総菜を女の子が食べていたことがわかり、都の保健所はその日のうちに前橋市の保健所に連絡したということです。
この間、前橋市の保健所は女の子や家族と一緒に食事した60代の女性からO157が検出されたことを把握していましたが、届け出た医師から「単発の可能性」と伝えられ、2人が一緒に食事をしていたことがわからなかったとしています。
そして今月8日、女の子は都内の病院で亡くなりました。
前橋市は12日、一連の食中毒によるものと断定し、13日、会見で明らかにしました。
女の子が体調を崩してから食中毒と断定されるまで、ほぼ1か月たっていたことについて、前橋市は60代の女性と一緒に食事をしていたことがわからなかったことを理由として挙げていて、広域で発生する食中毒の情報を関係する自治体がすみやかに共有するかが課題だとしています。
http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20170914/k10011139361000.html