2017/12/19【腸管出血性大腸菌:O157】えびす食中毒事件から6年 運営会社元社長が遺族に謝罪
【腸管出血性大腸菌:O157】えびす食中毒事件から6年 運営会社元社長が遺族に謝罪
次は6年前、生のユッケが原因で5人が死亡した「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件です。
県内の遺族たちが運営会社のフーズフォーラス社などを相手どった東京地裁の損害賠償訴訟の、証人尋問が行われ元社長が出廷し被害者の遺族に謝罪しました。
19日、東京地方裁判所で行われた損害賠償訴訟には県内の被害者の遺族や事件を起こしたえびす砺波店の元店長、運営会社『フーズフォーラス社』の元社長が出廷し証人尋問に臨みました。
この集団食中毒事件は2011年に富山をはじめ4つの県の「焼肉酒家えびす」で生肉のユッケなどを食べた216人が食中毒となり、そのうち5人が死亡したものです。
この事件をめぐっては、これまで金沢と東京で裁判が行われてきました。
金沢での訴訟では、「えびす」の運営会社・フーズフォーラスと一部の被害者が肉の卸売り業者に損害賠償を求める訴えを起こしていました。
裁判は5年にもおよび、今年9月、肉の卸売り業者・大和屋商店が保険金1億円を遺族や被害者らに分配して支払うことなどで和解が成立しました。
東京の訴訟では県内の被害者の遺族がフーズ社とフーズ社の元社長、事件を起こした『えびす砺波店』の元店長に対して2億5700万円の損害賠償請求を求めています。
19日の証人尋問ではフーズ社の元社長が最初に証言台に入り、食品の衛生管理については「気を使っていた」と話す一方、「卸売り業者の大和屋商店が衛生管理をしていると思った」などと、責任を逃れる趣旨の発言をしました。
また原告の被害者の遺族に対しては「被害にあわれた原告のみなさまにご迷惑をかけました。大変申し訳ございません」と話しました。
判決は来年3月13日に言い渡されます。
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