【集団食中毒】集団食中毒 マニュアル不徹底で感染源特定が困難
和歌山県御坊市で起きた集団食中毒の原因となった市の給食センターで、厚生労働省のマニュアルが徹底されず、調理にあたった従業員も給食を食べていたため、より詳しい感染源の特定が難しくなっていることがわかりました。
和歌山県御坊市が管轄する合わせて15の小中学校や幼稚園では先月、子どもなど700人余りが下痢などの症状を訴え、市の給食センターが調理した給食からノロウイルスが検出されました。
給食センターで調理にあたった従業員25人のうち10人からもノロウイルスが検出され、県が感染原因を調べていましたが、先月25日に従業員が調理したあと給食を食べていたことがわかったため、それ以前に感染していたのかどうかはっきりしなくなっているということです。
厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、食中毒が発生したときの原因究明を確実に行うため、原則として自分たちが調理した給食などは食べないよう定めていますが、徹底されていませんでした。
御坊市の給食センターは「自己申告による毎日の健康チェックや定期的な便の検査などは行っていたが、マニュアルは知らなかった」としています。
厚生労働省生活衛生・食品安全部監視安全課は、「従業員が給食を食べていなければ、より詳細に感染源を調査できたのではないか。マニュアルの趣旨を理解してもらい、基本的に、従業員は給食を食べないようにしてほしい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20170202/k10010862351000.html