2019/12/02【食中毒】八百屋が売ったニラで食中毒 雑木林で採ったスイセンだった! /千葉県
千葉県市川市で先月19日、八百屋で買ったニラを食べた一家3人が、直後から嘔吐したと保健所に通報があった。調査の結果、市川市内の青果店「たじま屋」が近くの雑木林で採ってきた有毒のスイセンをニラと誤って販売していたことが判明したことから、同保健所が回収を命じた。
ニラと間違ってスイセンを販売していたのは、市川市東菅野4丁目の「たじま屋」。千葉県健康福祉部によると、同店では先月11日から14日にかけて、近くの雑木林で採取したスイセン属の葉9束を、青地に白い文字で「新鮮やさい Fresh Vegetables」と印刷されたテープで束ねて店頭で販売。
このうち、1束を食べた家族3人が食中毒を起こし、市川保健所に通報した。保健所がこの家に残っていた葉の残りと、たじま屋が回収した商品を検査した結果、スイセンに含まれる有毒成分のアルカロイドを検出したことから、食品衛生法違反が明らかになった。
店が販売した9束のうち、4束はすでに消費されていたり、回収しているが、先月25日時点で残る5束の行方がわかっていないとして、購入者に対して「絶対に食べずに購入元まで持参してほしい」と呼びかけている。
スイセンはヒガンバナ科の植物で、葉はニラや伸びるによく似ているうえ、地下茎は玉ねぎと間違えやすい。見分けるためには、ニラの場合は切ったり揉んだりすると強い刺激臭がするが、スイセンの葉はニオイが弱いという。