【食中毒事件】食中毒事件の発生 /兵庫県神戸市
概要
平成29年3月14日(火曜)、神戸市保健所東部衛生監視事務所に「3月13日(月曜)9時30分頃より激しい腹痛を呈し医療機関を受診したところ、アニサキス虫体が摘出された。」との届出が、患者本人からありました。
調査の結果、当該患者は3月12日(日曜)に中央区内の飲食店「万蓮」を2名で利用し、寿司、刺身を含む食事を喫食したところ、当該患者1名のみが16時間後から激しい腹痛を呈したことが判明しました。…
医療機関において患者からアニサキスが摘出されたこと、症状及び潜伏時間がアニサキスによるものと一致していること、当該施設での食事以外にアニサキスが寄生していると考えられる食品を喫食していないこと、患者を診察した医師より食中毒の届出があったことから、神戸市保健所長は当該施設で提供された食品を原因とする食中毒と断定し、当該施設に営業停止(3月15日(水) 1日)を命じました。
なお、患者は快方に向かっています。
原因施設
業種:飲食店営業
屋号:万蓮(まんれん)
営業者氏名:株式会社ラスイート 代表取締役 関 寛之(せき ひろゆき)
営業所所在地:神戸市中央区新港町1-1 TEL 078-381-7000
原因食事:寿司(サーモン昆布〆、マグロ、鯖棒寿司等)、刺身(マグロ)を含む食事
病因物質:アニサキス
喫食日時:3月12日(日)午後5時30分
発症日時:3月13日(月)午前9時30分
主症状:腹痛
患者の状況:女性1名(75才、和歌山市)
主な喫食内容
寿司(サーモン昆布〆、鯖棒寿司、海老、マグロ、煮穴子)、刺身(マグロ)、胡麻豆腐、くみ上げ湯葉、蛍烏賊酢味噌、赤貝ぬた和え、小蛤と菜の花の浸し、神戸牛すき焼き、ローストビーフ、ビーフシチュー、椀物(赤味噌仕立て)桜海老と竹の子御飯、胡瓜漬、べったら漬
市民の皆様へ
アニサキスは魚介類に寄生している寄生虫で、寄生された海産魚介類を人が喫食することで、1時間から数日後に胃腸の消化器系粘膜からアニサキスが体内に侵入し、腹痛を引き起こします。シメサバ等に使用されている酢では死滅せず、加熱調理や-20℃で24時間以上の冷凍により死滅させることができます。
また、魚介類を生食する際には、よく噛んで食べましょう。
http://www.city.kobe.lg.jp/…/pr…/2017/03/20170315136601.html