食品が出回る年末年始の食中毒を防ごうと県内5保健福祉事務所は3日、食品の一斉取り締まりを始めた。食品衛生監視員が28日まで、食品を製造・加工、販売するスーパーや工場など千カ所を目標に立ち入り検査し、温度管理や食品表示を確認する。
初日、佐賀市のアルタ開成店では、佐賀中部保健福祉事務所の監視員2人が生鮮品や加工品の冷蔵状態や製造元や原材料などの食品表示を確かめた。期間中は110件を目標に食品の抜き取り調査も実施する。
12月から1月にかけて、ノロウイルスによる食中毒が増加傾向にあり、注意を呼び掛けている。県内では2017年3月に1件発生して以降、報告はない。
同事務所は「手洗いや食品冷蔵、加熱調理に取り組んで予防に努めてほしい」と話している。