【食中毒対策】安全安心な学校給食へ健康安全研究所を視察
川崎市議会の自民党一期生議員団で4月17日、川崎区殿町にあるキングスカイフロントを視察してきました。2つの施設を視察したのですが、今回は「川崎市健康安全研究所」の視察についてお話いたします。
ご存じのとおり、川崎市では今年度から中学校完全給食が全校でスタートする予定です。学校給食の安全性が極めて重要なのは言うまでもありませんが、市内の学校給食の安全検査を行っている場所が川崎市健康安全研究所なのです。
視察のテーマは「学校給食における大規模食中毒」。先ごろ海苔が原因の食中毒が数カ所の自治体で発生し、立川市で1000人超、和歌山県御坊市で800人超と多くの方が食中毒患者になったことは記憶に新しいところです。これらの大規模な食中毒は、食材の菌が原因となっています。
市の健康安全研究所では、実際に給食用食材(加熱済とり肉・牛乳)が搬入されるところから視察することができました。検査の内容は非常に細かく、多くの工程を重ねながら丁寧に行われていることも確認できました。学校給食の検査は定期的に行っており、細菌、残留農薬、規格、動物用医薬品、遺伝子組換え食品、有害物質、放射能の検査を実施しているそうです。職員からは「全国トップクラスの検査」との声も聞くことができました。
学校給食で使用されている食材がしっかり検査されていることを現地で確かめることができたのは大きな収穫でした。中学校給食は3つの給食センターからほとんどの中学校に一斉配送されます。問題があればその影響は甚大。大規模食中毒のリスクが高まります。
ノロウイルスの拡大理由は作業員からということもあるので、給食センター完成後は、その視点で視察する予定です。今後も学校給食を安全に供給できる体制づくりに努めてまいります。
http://www.townnews.co.jp/0201/2017/04/28/380105.html