【食中毒対策】残り物の温めなおしでやっていいこと、ダメなこと
もうこんな間違いは繰り返さない!
残り物を食べることは環境に良いし、お金も節約できて時間のない人にとっても理想的。ただし虫がつかないよう、そして食中毒にならないよう安全に食べるには、正しい温め方を知っていることが大切!
これらのちょっとのコツを知れば、残り物を上手に温めて食べられる。もっと詳細を知りたい人は、イギリスの国民保健サービス「NHS」のウェブサイトにある「食品と残り物の保存法(how to store food and leftovers)」ページをチェックしてみて。
やっていいこと その1. しっかりと冷ます
・残り物がでそうと分かった時点で、なるべく早く冷まし始めること。ただし冷ますのに冷蔵庫を使うのはNG。残り物はフライパンや鍋から取り出したら、タッパーや冷凍用のパックに移し変えて。フライパンや鍋にいつまでも料理を放っておくと、余熱で細菌が繁殖するので注意。冷ました食べ物は調理してから90分以内に冷蔵庫に入れるように。
・大量の食べ物を冷ます場合は、底の浅い皿に移し変えると早く冷ますことができる。ムラなく均一に冷めるように、時々かき混ぜるとさらに効果的!
やっていいこと その2. 正しく保存する
・できるだけ密閉度の高いタッパーをサイズ違いでいくつも用意しておくこと。外気が入らないように蓋がきっちり閉まるか、見えないひび割れがないかも要確認。
・冷蔵庫にしまう際、残り物は生肉や魚から離れたところに置いて。冷凍庫にしまう場合も同様で、お互いをできるだけ離して保存するように。
やっていいこと その3. 正しく温める
・ありがちな失敗は、適当な温め時間が分からなくて、熱々に温めすぎること。電子レンジで温めるなら、1分ごとに皿を取り出して、まんべんなく温まっているかどうか確認。鍋で温める際も同様で、底が焦げないよう30秒毎にかき混ぜて。
ダメなこと 何度も温め直す
・ごはんを温める場合には、とくに重要な注意点。ごはんは一番食中毒の原因になりやすい食品のひとつだけど、防ぐのも簡単。詳細は「NHS」のウェブサイトで、「食中毒を防ぐ10の方法(10 ways to avoid food poisoning)」ページをチェック。
・「NHS」いわく、「生米には食中毒の原因となるセレウス菌の胞子が含まれていることがあります。そしてその胞子は調理した後でもまだ生きていることがあり、室温のまま放っておくと細菌が繁殖してしまいます。これらの細菌は繁殖力が強く、吐き気や下痢を引き起こす毒素を発生するので注意が必要です」とのこと。
・卵も何度も温め直すと危険な食品なので、どんな調理法でも1回で食べきるのが正解。ゆで卵を後で食べる場合は、殻付きのまま流水で冷ましてからすぐ冷蔵庫へ入れると3日間くらいもつ。