2018/05/03【麻疹:はしか】タイの30代女性、県がはしか感染を確認 観光で来日、草加など滞在 感染拡大の防止に、県が注意呼び掛け /埼玉県
【麻疹:はしか】タイの30代女性、県がはしか感染を確認 観光で来日、草加など滞在 感染拡大の防止に、県が注意呼び掛け /埼玉県
県は2日、観光で来日し、草加市内などに滞在したタイ国籍の30代女性のはしか感染を確認したと発表した。女性ははしか患者が急増している沖縄県や愛知県の滞在はなく、タイ国内で感染したという。ゴールデンウイークを迎え、県は「流行地に旅行する人はワクチン接種をしているか確認してほしい。はしかを疑う症状が出た場合は病院を受診する前に必ず保健所に連絡を」と感染拡大の防止に向け注意喚起している。
県保健医療政策課によると、感染が確認された女性は4月23日に来日。成田空港から知人の車で静岡、京都を経て、26日に草加市内に移動、滞在した。タイ出発時から発熱があり、市販薬を飲んでいたという。発疹や喉の痛みもあったため、27日に草加市内の医療機関を受診。県草加保健所にはしか患者の届け出があり、28日に県衛生研究所の遺伝子検査で陽性を確認した。
はしかに感染すると、10~12日の潜伏期間を経て発熱やせきの症状が現れ、口の中に約1ミリの白い発疹ができる。その後、39度以上の高熱と発疹が出る。肺炎や中耳炎を合併しやすく、重症化する可能性もある。妊婦の場合は流産の恐れもあるという。
今年の県内のはしかの感染者数は4月29日時点で6人(前年同期比4人)。