2018/04/20【麻疹:はしか】台湾虎航経由のはしか感染拡大、患者12人に /台湾
【麻疹:はしか】台湾虎航経由のはしか感染拡大、患者12人に /台湾
3月29日に格安航空会社(LCC)の台湾虎航(タイガーエア台湾)を利用した30代の台湾人男性がはしかと診断されて以来、台湾の航空関係者らの間ではしか感染が拡大している。
衛生福利部(厚生労働省)疾病管制署は18日、新たに4人の航空関係者がはしかと診断されたと発表した。これにより航空関係者や乗客のはしか感染者は12人に達した。
18日に診断された4人のうち2人は台湾虎航の客室乗務員、2人は長栄航空(エバー航空)とマレーシア航空の地上職員。いずれも台湾桃園国際空港内のオフィスエリアで感染したとみられる。
このほか18日には北部に住む40代女性もはしかと診断された。直近の海外渡航歴がないため、台湾で感染した可能性が高いという。
疾病管制署の荘人祥副署長によると、はしかに感染した航空関係者と同じ飛行機に乗るなど患者と何かしらの接触があった人は2,978人に上る見通し。疾病管制署は発熱などがあった場合、直ちに病院へ行くよう呼び掛けている。
3月29日にはしかと診断された男性は3月上旬にタイ旅行から帰った後発熱したが、単なる風邪と思い込み、その後17日に台湾虎航で沖縄へ渡航。その際に客室乗務員や乗客に感染させた疑いがある。
男性は沖縄滞在中の3月20日にはしかと診断された。同県ではその後、はしかの患者が発生し、今月19日までの約1カ月間で65人に増えている。