2019/09/12【A型肝炎ウイルス】今年韓国でA型肝炎急増、原因は中国産「貝の塩辛」 /韓国
今年A型肝炎が流行しているのは、汚染された貝の塩辛が原因であることが明らかになった。保健当局は今月末にも全数調査を実施し、安全性が確認されるまで、できるだけ貝の塩辛を食べないよう勧告した。
疾病管理本部は、先月までに確認された全国のA型肝炎集団発生を調査したところ、全発生件数26件のうち21件(80.7%)で貝の塩辛の摂取が確認されたと11日に発表した。患者たちが食べた貝の塩辛を疾病管理本部が入手して調べたところ、貝の塩辛が回収できた18件のうち11件(61.1%)からA型肝炎ウイルスの遺伝子が検出された。
A型肝炎はウイルスに感染してから平均4週間(28日)後に症状が現れる。昨年7月28日から4週間内に確認された患者2178人のうち、疾病管理本部が270人を無作為抽出して貝の塩辛の摂取有無を確認した調査でも、調査対象者の42%が潜伏期間中に貝の塩辛を食べていたことが分かった。
今年のA型肝炎申告件数は、今月6日現在で1万4214人に達し、昨年同期間の1818人に比べて8倍近く増加している。患者数が1万人を超えたのは2009年の1万5231人以来、10年ぶりだ。
今回の調査でウイルスが検出された製品は、10製品のうち9製品が中国産で、1製品は国産であることが確認された。輸入・生産量は3万7094キログラムで、このうち3万1764キログラムが販売・流通しており、残りの5330キログラムは廃棄された。食品医薬品安全処は27日までに貝の塩辛販売業者を全数調査する計画だ。生産・製造業者には貝の塩辛製品の流通・販売をしばらく停止するよう要請し、今後A型肝炎ウイルス遺伝子が検出された製品は、すべて回収・廃棄し、販売中止措置を取る方針だ。
A型肝炎は通常、ひどい疲労感や食欲不振、吐き気や腹痛などが数週間から数カ月続き、黄疸(おうだん)が現れることもある。6歳未満の小児は感染しても症状がなかったり、軽く済んだりするが、成人は70%以上に症状が現れ、ひどい場合は死亡する恐れもある。疾病管理本部のヨム・ミンソプ感染症管理センター長は「A型肝炎ウイルスは熱に弱いため、貝類はできるだけ火を通して食べれば安全だ」と述べた。
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