【RSウイルス】RSウイルス、例年より早い流行…呼吸器に症状
乳幼児に肺炎などを引き起こす可能性がある「RSウイルス感染症」の流行が例年より早く始まり、専門家が感染予防を呼びかけている。
同感染症は、発熱やせきなど、かぜのような症状が表れる。特に呼吸器に症状が出て、乳幼児や高齢者を中心に気管支炎や肺炎を起こしやすい。一般的に秋から冬に患者が増える。
国立感染症研究所によると、7月16日までの1週間に、全国約3000の小児科から報告があった患者数は1778人で、同時期を比較すると過去10年間で最多。北海道で251人、神奈川県で235人、沖縄県で134人と多く、同県はホームページなどを通じて注意喚起を行った。
ウイルスの付いた物を触ったり、くしゃみなどの飛まつを吸い込んだりしてうつる。
同研究所感染症疫学センターの木村博一・第6室長は「今は地域的だが、全国に広がる可能性があるため、手洗いやマスクの着用で予防してほしい」と話している。