【RSウイルス】RSウイルス、例年より早く流行の兆し 首都圏の4都県で増加
乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症が、首都圏の4都県で例年より1-2カ月早く流行の兆しを見せている。7月24日から30日までの週の患者報告によると、東京都で前週に比べて患者数が2倍近く増えたほか、神奈川や埼玉、千葉の3県でも前週を上回った。5週連続で増えた東京都は「一部の地域で増加しており、今後の動向に注意が必要」としている。
7月24日から30日までの週の小児科定点医療機関当たりの患者報告数は、神奈川県が前週比約57%増の1.80人、東京都が約82%増の1.55人、埼玉県が約43%増の1.49人、千葉県が約47%増の0.75人となった。
東京都の患者報告数は、既に2013年と15年のピーク時を上回っている。保健所管内別では、荒川区が5.0人で最も多く、以下は新宿区(4.5人)、みなと(4.33人)、台東(3.25人)、大田区(2.69人)、南多摩(2.33人)などの順だった。
神奈川県では、5週連続で増えており、例年より患者報告数が多いという。埼玉県も「報告数は前週に引き続き大きく増加し、過去4年の同時期よりかなり多い」としている。
RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。
予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。
https://www.cbnews.jp/news/entry/20170803192922