衛生管理方法・対策のありがちな罠(17)
使い捨て用品の活用
こんにちは、感染症対策コンサルタントの向田です。
本日は、よくある衛生管理のありがちな罠の続編について対策や方法などを解説します。
本日は、使い捨て用品の活用についてです。
衛生用品の最も衛生的な使い方は使い捨てです。
医療機関や社会福祉施設にお勤めの方々では常識となっておりますが、トイレや洗面所における共用タオルは禁止され、ペーパータオルもしくはエアータオルとなっておりますね。
しかしながら、なんでもかんでも使い捨てにしてしまうのは、お金も掛かるしゴミが増えますよね。
ですので、何を使い捨てとし、何を再利用すべきか判断してルールを作らなければなりません。
当然ですが、便の後にお尻を拭くトイレットペーパーは使い捨てですよね?決してバカにしているわけではありません。ここが原点なのです。
血液、体液、便、嘔吐物など感染性のあるものを処理する際や共用するものは注意が必要なのです。
このことはスタンダードプリコーションと呼ばれおり、医療機関や社会福祉施設での感染対策の原則となっております。
逆に、感染性の低いものや日常清掃においては布巾や雑巾、モップなどを再利用して使い続けていくことは可能です。
ただし、適切に洗浄・消毒・乾燥の処理が可能かどうかを検討しなければなりません。
以前にも書きましたが、用具の管理ができなければ意味がないだけでなく、悪影響を及ぼす可能性があるからです。
使い捨てによるコストと再利用によるコストとそれに必要な業務コスト踏まえて考える必要がありますね。
ポイント
- 使い捨てが最も衛生的である
- 感染性のあるものは使い捨て用品で対応しなければならない
- 再利用する場合はコスト計算に業務コストも追加して計算するべき
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