衛生管理方法・対策のありがちな罠(8)
掃除の正しい順番は?
こんにちは、感染症対策コンサルタントの向田です。
本日は、よくある衛生管理のありがちな罠の続編について対策や方法などを解説します。
本日は掃除の正しい順番についてです。
前回、トイレを例に掃除の順番について意識をしなければならないことを解説しましたので、本日はお店や施設全体を通して、掃除の正しい順番についてです。
よくこの質問をすると、「高いところから低いところへ」と、答えが返ってきます。これは正解ですが、トイレと厨房であればどちらからすべきか?居室と厨房であればどちらからすべきか?という場合は答えとして不足しています。
ですので、「清潔なところから汚いところへ」を追加する必要があります。
よって、厨房からトイレ、厨房から居室へといった順番が適正です。
この理由は、前回も解説した掃除をする人の手指やユニフォームが汚染されていくことと、掃除用具(雑巾)自体の汚れが蓄積されていく為です。
部屋で一番汚いのは床です。床を拭いた雑巾で棚を拭くのはいかがでしょうか?
つまり、お店や施設全体の掃除の順番ですが、清潔なところから比較的汚い場所へ行い、高いところから低いところへと進めていきます。
一番わかりやすいのは、厨房は一番最初でトイレは一番最後とするのが良いかと思います。
当然ですが、掃除用具の分別も行ってください。
気になった方は感染症.comまでお問い合わせください。