【べと病】長野県でトルコギキョウ栽培農家 「べと病」国内初の被害 /長野県
長野県農政部は、全国一の切り花の生産量を誇る県産トルコギキョウで、国内初となる「トルコギキョウべと病(仮称)」の被害を確認した。北海道と福島県でも同時に被害が見つかっており、栽培農家に感染防止などの注意を呼びかけている。
同部によると、被害が確認されたのは中信地域の2軒の栽培農家で、農林水産省名古屋植物防疫所の検査で判明した。いずれもハウス栽培しており、感染確認後、計約3万本を抜き取って廃棄処分にしたという。
同べと病は、中国やトルコなど約20カ国で発生した報告があり、カビ菌によるリンドウ科植物の病気。感染すると、葉が黄色くなり、裏側には白色のカビが霜状に生えて茎にねじれなどが生じる。
風雨などで胞子が飛散する可能性があるものの、2軒のハウス以外に感染は広がっていない。離れた地域で発生した種子から感染したと疑われるが、確認できていない。
同部は、使用できる農薬はないとして、肥料を与えすぎないなどの対策を取るよう促している。
農水省の統計調査によると、県内のトルコギキョウの出荷量は平成29年時点で、1330万本といい、全国シェアの13・2%を占めている。
https://www.sankei.com/li…/news/180724/lif1807240017-n1.html