2018/06/03【アタマジラミ】韓国の小学生、アタマジラミ患者が急増 学習熱高い地域が特に深刻 /韓国
【アタマジラミ】韓国の小学生、アタマジラミ患者が急増 学習熱高い地域が特に深刻 /韓国
1960-70年代に多かったアタマジラミが近年、小学生の間で流行している。特に学習熱が高いソウル・江南や木洞などの小学生の間で多く発見されているという。子どもたちが勉強に追われ髪を乾かさずに寝たり、学習塾で長時間一緒に過ごしたりすることにより感染しやすくなったためと見られている。
主婦のイさん(38)は先日、小学生の娘が持ってきた家庭通信文を見て驚いた。「本校の一部児童にアタマジラミが発見されたので、子どもたちの頭をよく調べてほしい」という内容だった。イさんは「アタマジラミなんて貧しくて食べるものにも困った時代の話かと思っていたので戸惑った」と話す。
アタマジラミは寄生虫の一種で、人の頭皮に付いて血を吸う。衛生状態が良くない所で発生しやすく、発展途上国の伝染病として知られているが、韓国ではここ数年、小学校低学年の児童を中心に流行している。韓国健康管理協会の2016年の調査によると、全国の小学生のアタマジラミ感染率は平均2.8%だった。しかし、ソウル・江南一帯の感染率は9%で、平均よりもはるかに高かった。ソウル市江南区内で薬局を経営するた薬剤師(40)は「数年前から子どもたちが使うアタマジラミ駆除薬や目の細かいくしを買いに来る親が増えた」と話している。
アタマジラミが再び流行している原因としては、学校や塾で子どもたちが一緒に過ごす時間が長くなっていることが挙げられる。ソウル・木洞にある小学校の保健教師は「小学生はよく頭を寄せ合って遊ぶし、最近は低学年の子どもたちも多くが塾などに通っているので、子どもたち同士が接触する時間が増えた」と説明する。中央大学病院皮膚科のソ・ソンジュン教授は「共働き家庭が増えていて子どもたちの衛生管理に神経が行き届きにくくなったり、子どもたちが勉強で忙しくて髪を十分に乾かさずに寝てしまったりすることから、アタマジラミが生息しやすい環境になっているようだ」と語った。
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