2019/06/22【インフルエンザ】ミャンマーでH1N1型インフル流行:今年に入って6人死亡 /ミャンマー
ヤンゴンではマスクが必須
ミャンマー保健・スポーツ省(Ministry of Health and Sports)は、2019年1月1日から6月20日までに、H1N1型インフルエンザで6人が死亡したことを明らかにした。
H1N1型インフルエンザは「豚インフルエンザ」とも呼ばれ、A型インフルエンザウイルスの亜型の一つ。2009年には、新型インフルエンザ「A(H1N1)pdm09」がパンデミックを引き起こしている。
2017年にはミャンマー国内でも史上最悪の集団感染を引き起こし、何百人もの人々が感染し、推定36人が死亡した。
H1N1型インフルエンザの症状は、発熱、咳、のどの痛み、鼻水、体の痛み、頭痛、悪寒、嘔吐、下痢などで、感染後1~5日以内に症状が出る。くしゃみや咳などの空気中の飛沫または分泌物により、人から人へ広がっていく。
ヤンゴンでは感染予防として、人々がマスクを着用している。
5人がヤンゴン地域で、1人がサガイン地域で死亡
公衆衛生局の下にある中央疫学部門では、季節性インフルエンザを定期的に監視しており、2019年1月1日から5月末までの期間に検査した71人のうち10人がウイルスに感染していたという。
また、そのうち4人が「A(H1N1)pdm09」型であることが判明。しかし、死亡者はいなかった。
一方、モンスーンの季節が近づくにつれ感染率を上げ、6月19日時点で感染が疑われる48人のうち12人が「A(H1N1)pdm09」型に感染していることが確認されている。
1月1日から6月20日までに合計16人が感染し、そのうちの5人がヤンゴン地域で、1人がサガイン地域で死亡したという。
6月に入り急激に死亡者が増えていることもあり、今後の感染拡大が懸念される。