2019/01/29【インフルエンザ】松本協立病院でインフル集団感染 80代2人死亡 /長野県
長野県松本市巾上の松本協立病院で今月中旬からA型インフルエンザの集団感染が発生し、感染した入院患者の80代男女2人が28日までに死亡したことがわかった。病院は同日会見し、感染と死亡との関連については今後調べるとするものの、「発生後は手洗いやマスク着用などを徹底したが、対策に何らかのほころびがあったと言わざるを得ない」として、患者や関係者らに陳謝した。
同病院はJR松本駅のアルプス口前にあり、ベッド数199床、職員約420人の病院。会見した佐野達夫院長らによると、五つある病棟のうち一つの病棟で、同じ病室の2人の感染が11日に判明した。以降、28日昼までに、ほかの病棟を含めて入院患者19人と職員35人の感染が確認され、25日にはこのうち80代女性が急性呼吸不全で、28日には80代男性が心不全で、それぞれ死亡した。
80代女性は昨年12月初旬に糖尿病で入院し、インフルエンザ感染後は気管支炎の症状が出た。80代男性は同12月中旬に心不全と肺炎で入院。心不全は症状が重く、重度の認知症があり、積極的な延命措置はしないことを家族とは確認していたという。2人はいずれも中信地方在住で、病棟は別々。インフルエンザ感染と死亡との関連などについては今後、信州大や松本市立病院などに第三者の立場で検証してもらうという。