2017/06/13【ウェルシュ菌】防災訓練の食事で高校生112人が食中毒 わかめご飯からウエルシュ菌 /東京
【ウェルシュ菌】防災訓練の食事で高校生112人が食中毒 わかめご飯からウエルシュ菌 /東京
東京・江戸川区の都立小岩高校で先月、1泊2日の防災訓練に参加した高校1年生のうち112人が腹痛や下痢などの食中毒症状を訴えていたことが12日までに明らかになった。江戸川保健所の調べで、わかめご飯に使われているわかめからウエルシュ菌が検出された。
東京都福祉保健局によると、都立小岩高校で先月19日に防災訓練に参加した高校1年生9クラス358人のうち、高校の調理室で調理したアルファ化米を使ったわかめご飯を食べた男女112人が、当日夜から22日夜にかけて食中毒症状を発症、うち1人が医療機関を受診した。
高校からの連絡を受けて、保健所が患者23人の便と食品を調べたところ、患者1人とわかめご飯のわかめから、ウエルシュ菌が検出された。
都によると、わかめご飯はすべての都立高校に約15万6450食分が配布されており、類似の被害が想定されることから、都教育委員会はわかめご飯を使用しないよう通知した。
ウエルシュ菌は、ヒトや動物の大腸など酸素の少ない環境で毒素を作り、100℃の温度で60分間加熱しても死なない食中毒菌。カレーやシチュー、スープ、めんつゆなど大量に加熱調理され、室温で放置された給食や弁当などを原因とする被害が多い。