【エイズ】エイズ死者、推計100万人 国連推計、ピーク時より半減
国連合同エイズ計画(UNAIDS)は20日、2016年のエイズに関連した死者は推計100万人で、ピークだった05年に比べ、ほぼ半減したと発表した。抗ウイルス薬による治療が世界的に普及したのが最大の要因。
抗ウイルス薬の治療を受けた患者は16年には推計1950万人に達した。UNAIDSは「20年までに3000万人に治療を施すとの目標達成が軌道に乗りつつある」と強調した。
国連は30年までにエイズの流行を終わらせるとの計画を掲げ、全患者に抗ウイルス薬の治療を行うことを目指している。
UNAIDSによると、16年の世界のエイズウイルス(HIV)感染者は推計3670万人。新たな感染者は同180万人だった。感染者のうち抗ウイルス薬治療を受けた人は約53%。かつて世界有数のエイズまん延地域とされたアフリカ東・南部での感染者の減少が顕著だという。