【エキノコックス症】寄生虫に注意!キツネが市街地に頻出…なぜ /北海道
今年6月頃から、札幌の市街地にある公園で頻繁に見られるようになったというキツネ。そのフンには寄生虫の卵が含まれている恐れがあるため、住民には困惑が広がっている。
■今月11日の早朝、北海道・札幌市の公園で、うなり声を上げながら威嚇するキツネが撮影された。別の場面では、キツネが4匹集まり、なにかを食べている様子が見られる。
■キツネが出没しているのは札幌市・清田区。周辺には数多くの住宅もある都会の公園周辺だ。
■キツネの動画を撮影した人は「キツネは比較的おとなしいかなと撮っていたんですけど、親キツネじゃないかと思うけど、子を守るため威嚇してきた」と話す。
■公園を利用する人からは、キツネなどの寄生虫“エキノコックス”の存在を心配する声が聞かれた。
■エキノコックスは、主にキツネやネズミに寄生する寄生虫だという。まず、ネズミなどに寄生し、そのネズミを食べたキツネの中で成虫になる。キツネのフンと一緒に排出された卵によって、ほかの動物にも寄生する可能性があるという。人間にも感染の恐れがあり、潜伏期間を経て発症した場合、肝機能障害などを引き起こし死にいたる場合もある。
■札幌市ではキツネに近づかないことやフンに触らないこと、公園で遊んだ後は手洗いすることなどを呼びかけている。
■専門家は、キツネが都会の真ん中に姿を見せるようになった理由を「屋外に生息するキツネの数が増えると、人間が生活する都市部にも進入してくるキツネが増えてくる。空き家や緑の多い公園に巣を作って、すみついてしまう」と話す。
■札幌市は、法律でキツネを駆除することはできないため、公園の清掃回数を増やすなど対策を強化していく予定だという。
http://www.news24.jp/articles/2017/08/16/07369984.html