【コレラ】イエメン コレラの死者600人 国連が支援呼びかけ /イエメン
内戦が続く中東のイエメンでは、コレラに感染してこの1か月余りで600人近くが死亡したうえ、今後2週間で感染者は13万人に上るおそれがあるとして、国連が国際社会のさらなる支援を呼びかけています。
中東のイエメンでは、政権側と反体制派の戦闘に加え、隣国のサウジアラビアなども軍事介入して激しい内戦が続いています。
内戦で浄水施設が破壊されるなどして衛生状況が悪化していることからコレラの感染が拡大していて、ユニセフ=国連児童基金によりますと、この1か月余りで確認されたコレラの患者はおよそ7万人に上り、このうち600人近くが死亡したということです。
また、コレラの患者数は今後2週間で13万人に上るおそれがあり、感染の拡大に歯止めがかからない危機的な状況となっています。ユニセフが撮影した映像では、医療設備も乏しい簡素なテントの中で子どもたちが治療を受けている様子が確認できます。
現地を視察したユニセフの中東・北アフリカ地域事務所のヘルト・カッペラエレ代表は、コレラの感染の拡大を防ぐために不可欠な水や衛生設備を確保するための資金が不足しているとして、国際社会に対してさらなる支援を呼びかけるとともに、紛争の当事者に対して内戦を政治的に解決するよう訴えました。
http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20170603/k10011005311000.html