2017/10/03【サルモネラ】サルモネラ菌感染、新たに8人 酒田でも、調査地域を庄内全域に拡大 /山形県
【サルモネラ】サルモネラ菌感染、新たに8人 酒田でも、調査地域を庄内全域に拡大 /山形県
鶴岡市内で相次いでいるサルモネラ菌による感染で、県は2日、新たに同市と酒田市の8人の感染が判明したと発表した。このうち2人が入院し、これで感染者は25人に上り、入院は16人となった。
全員に共通する食品や訪問先などはないため、県は引き続き国立感染症研究所と連携し、調査地域を庄内全域に広げ、原因や感染経路を調べる。
県食品安全衛生課によると、感染が確認されたのは鶴岡市が小学生の男女3人と男子高校生1人、酒田市が未就学児の男女2人と小学生の女児1人、30代の女性1人。先月11~27日に発症し、このうち、酒田市の未就学と小学生の女児2人が入院した。
感染者全員の便から、サルモネラ菌(O9群)を検出している。庄内保健所と県衛生研究所の検査では、一部の菌が「サルモネラ エンテリティディス」という種類で、共通する遺伝子パターンであることが分かっている。
感染源や経路を特定するため、国立感染症研究所で、さらに詳細な遺伝子解析を行い、同一の菌からの感染拡大かどうかを調べている。
県は感染者への聞き取り調査も行い、感染が広がった酒田市も調査対象地域に入れ、感染源の特定を急いでいる。
入院した16人のうち、先月16日には80代の女性が菌血症で死亡し、90代以上と80代の女性2人は現在も入院中となっている。