【ノロウイルス】タカノフーズ保有、納豆菌「S-903」 ノロ感染症状緩和にも期待
タカノフーズ(茨城県小美玉市)が保有する納豆菌「S-903」について、ノロウイルス感染症状の緩和効果が期待されている。14日に開かれた発表会で、中部大の林京子客員教授が最新の研究結果を報告した。
S-903は、タカノフーズが保有する2000種類以上の納豆菌の一つで、一般的に使われている納豆菌に比べて免疫に対する機能性が約1.5倍あるのが特長だ。インフルエンザ予防や花粉症症状の緩和効果が期待されるという研究結果が公表されている。今年2月、「すごい納豆 S-903」として商品化された。
林氏によると、ノロウイルスに感染する前後のマウスに対し、S-903を経口摂取させたところ、水のみを与えたマウスと比べて糞便中のノロウイルス排出量が約3分の1だったとして、「ノロウイルス感染症状の緩和効果が期待できる」と述べた。鼻風邪の原因ウイルス「ライノウイルス」についても、再感染の予防効果を長時間維持できるという。
納豆は安くて栄養豊富な点で人気が高まっており、2016年の市場規模は前年比約8%増の2184億円(全国納豆協同組合連合会調べ)。各メーカーは、免疫力向上などの健康効果をアピールし、市場を盛り上げている。
http://www.sankeibiz.jp/…/ne…/171121/bsd1711210500001-n1.htm