2017/03/02【ノロウイルス集団食中毒】和歌山と立川の集団食中毒 ノロウイルスの遺伝子型一致
【ノロウイルス集団食中毒】和歌山と立川の集団食中毒 ノロウイルスの遺伝子型一致
ことし1月、和歌山県御坊市で起きた給食が原因の集団食中毒で、患者の便から検出されたノロウイルスと、先月、東京・立川市で起きた集団食中毒で検出されたノロウイルスの遺伝子の型が一致したことがわかりました。
ことし1月26日から翌日にかけて、和歌山県御坊市で起きたノロウイルスの集団食中毒では、小中学校や幼稚園の子どもなど700人余りが、おう吐などの症状を訴え、給食として出された「刻みのり」を使った磯あえにノロウイルスが混入したのが原因と特定されました。
一方、先月、東京・立川市で1000人以上が症状を訴えたノロウイルスの集団食中毒では、給食に使われた「刻みのり」が原因と断定され、これは御坊市で磯あえに使われたものと同じ、大阪・都島区の「東海屋」が製造・販売したものでした。
東京都と和歌山県によりますと、その後、詳しく遺伝子を分析したところ、御坊市の患者の便から検出されたウイルスと、立川市の未開封ののりから検出されたウイルスの遺伝子の型が一致し、感染源が同じと見られることがわかったということです。
和歌山県は当時、御坊市の給食センターがのりを使い切っていたことから、「詳細な感染源は特定できない」としていますが、今回の結果を受け、「磯あえの刻みのりが感染源である可能性が高いと推測できる」と話しています。