2017/02/24【ノロウイルス集団食中毒】食中毒の発生について ~立川市立小学校における給食による食中毒~ /東京都立川市
【ノロウイルス集団食中毒】食中毒の発生について ~立川市立小学校における給食による食中毒~ /東京都立川市
【探知】
2月17日(金)午後11時55分頃、都内の医療機関から東京都保健医療情報センター「ひまわり」を経由して多摩立川保健所に、「立川市内の複数の小学校の児童が救急外来に来ている。主症状はおう吐である。患者は、現在約10名だが、今後、増えると思われる。」旨、連絡があった。
【調査結果】
多摩立川保健所は、翌18日(土)午前0時55分から食中毒を疑い調査を開始
・ 患者は、立川市立小学校7校の児童及び教職員計521名で、2月17日(金)午前1時から、おう吐、下痢、発熱等の症状を呈していた。(本日時点)
・ 立川市内の市立小学校20校のうち13校では、同市学校給食共同調理場が学校別にA及びBの2種類のメニューの給食を調理・提供しており、患者が発生した7つの小学校にはBメニューの給食が提供されていた。
・ 患者は、全員、当該施設が調理・提供した給食を喫食していた。
・ 患者の発症状況に、学校ごとの偏りはなかった。
・ 当該7校の児童、教職員が一堂に会するイベント等はなかった。
・ 複数の患者のふん便から、ノロウイルスを検出した。
【決定】
多摩立川保健所は、本日、下記の理由により、本件を当該施設が調理・提供した給食を原因とする食中毒と断定した。
・ 患者の共通食は、当該施設で調理・提供した給食の他にはない。
・ 複数の患者のふん便からノロウイルスを検出し、患者の症状が同ウイルスによるものと一致していた。
・ 患者が通学又は通勤する小学校において、感染症を疑う情報がない。
・ 本日、患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
【措置】
当該施設は2月18日(土)から業務を自粛しており、都は、本日から3日間の食事の供給停止の処分を行った。
発症関係 発症日時 2月17日午前1時から
症 状 おう吐、下痢、発熱等
発症場所 自宅等
患者数 患者数:521名
(多摩立川保健所の本日時点の調査結果)
なお、詳細は調査中
【立川市の調査結果(2月24日正午現在)】
患者総数:1,098名
(内訳)
・児童:1,019名
・教職員:79名
入院患者数:9名(2月23日までに全員退院)
入院患者数
診療医療機関数・受診者数
原因食品 当該施設が調理・提供した給食
病因物質 ノロウイルス
原因施設 施設名 立川市学校給食共同調理場
業種 集団給食(届出)
給食供給者 立川市
施設所在地 東京都立川市泉町1156番地14
法人番号 9000020132021
連絡先電話番号 042-522-6996
メニュー 【2月17日(金)の給食】
ミルクパン、鶏肉のトマト煮、パセリポテト、フルーツポンチ、牛乳
【2月16日(木)の給食】
親子丼、うど入りすまし汁、伊予かん、牛乳
【2月15日(水)の給食】
ジャージャー麺、ワンタンスープ、デコポン、牛乳
検査関係
2月24日
正午現在 検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:86検体 40検体からノロウイルスを検出
(35検体は検査中)
患者吐物:1検体 ノロウイルスを検出
調理従事者ふん便:90検体 検査中(ノロウイルスは陰性)
拭き取り検体:34検体 ノロウイルス及び食中毒起因菌陰性
食品:51検体 ノロウイルス及び食中毒起因菌陰性
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/…/pressshokuhin17022…