2019/10/19【ビブリオ・バルニフィカス】魚介付着菌で2人死亡 県、生食に注意喚起 熊本県南地域 /熊本県
熊本県は18日、魚介類の生食などで感染する「ビブリオ・バルニフィカス感染症」が県南地域で今年2人発生し、70代の男女各1人が死亡したと発表した。肝疾患や貧血治療で鉄剤を飲む人などは重篤化する恐れがあり、2人はいずれも肝疾患があったという。
県健康危機管理課によると、男性は8月に医療機関を受診し、発熱や腹痛を訴えていた。発症前に甲殻類を食べていたという。女性は10月に発症。18日までに亡くなった。
原因菌のビブリオ・バルニフィカスは海に生息し、特に河口近くで5~11月に繁殖しやすい。甲殻類や魚の表面に付着し、刺し身や加熱不足の料理を食べると感染する。健康な人が感染しても症状は少なく、同課は「肝疾患などリスクが高い患者は、魚介類の生食は避け、発症したら早めに受診してほしい」としている。