【フグ毒(テトロドトキシン)】食中毒事件の発生 /兵庫県
概要
平成29年5月8日(月曜)、市内医療機関から保健所西部衛生監視事務所に「フグによる食中毒を疑う患者2名を診察した。患者は現在入院中である。」との届出がありました。
調査の結果、患者のうち1名が5月6日(土曜)早朝に釣り上げたフグ(種類不明)を自ら調理し、同日午後4時頃に2名で喫食したところ、午後5時頃に1名が足のふらつき(歩行困難)、口唇部のしびれ、指先・足先のしびれを呈し、午後7時頃にもう1名が同様の症状を呈したことから、午後9時に医療機関を受診し、2名とも入院していることが判明しました。
患者がフグを喫食していること、患者がフグ毒特有の症状を呈していること、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、神戸市保健所長はフグを原因とする食中毒と断定しました。
なお、1名は5月8日(月曜)に退院し、もう1名は引き続き入院中ですが快方に向かっています。
病因物質
テトロドトキシン(推定)
喫食日時
5月6日(土曜)午後4時
発症日時
5月6日(土曜)午後5時
主症状
足のふらつき(歩行困難)、口唇部のしびれ、指先・足先のしびれ
患者の状況
2名(男2名:64才、68才)
住所別:須磨区1名、西区1名
市民の皆様へ
フグはその種類や部位により猛毒を含むため、正しく調理し有毒部位を除かないと、痺れや麻痺といった症状を起こし、時には死に至ることがあります。フグを自宅で調理したり、釣ったフグを他の人にあげたりすることはやめてください。
フグの調理には専門的な知識と技術が必要ですので、フグを購入したり喫食する場合は専門知識を持ったフグ取扱い者のいる「フグ取扱業届出済証」を掲示した販売店、飲食店を利用しましょう。
http://www.city.kobe.lg.jp/…/pr…/2017/05/20170510136601.html