【プール熱(咽頭結膜熱)】プール熱、過去10年で最多 手洗いなど予防呼び掛け
子どもに多い咽頭結膜熱(プール熱)が流行し、患者が2007年以降で最多となっていることが、国立感染症研究所の調査で14日までに分かった。夏場にかけてさらに流行拡大が心配されるため、同研究所は手洗いなど予防に努めるよう注意を呼び掛けている。
咽頭結膜熱は、接触やくしゃみなどの飛沫によって広がるウイルスが原因で、目が充血し発熱やのどの痛みなどを伴う。プールでのタオルの共用などで感染することがあるため、プール熱と呼ばれる。
同研究所によると、4日までの1週間に報告された1医療機関当たりの患者数(速報値)は全国で0.95人で、既に過去10年のピークの患者数を上回っている。都道府県別は山梨県が3.29人と最も多く、北海道(2.02人)、奈良県(1.53人)、鹿児島県(1.51人)と続いた。
咽頭結膜熱は、ほとんどは自然に治るが、まれに重症化することがある。予防には、手洗いをまめにするほか、プールで他人と別のタオルを使うことが重要という。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG14H1Z_U7A610C1000000/