2018/06/07【マダニ感染症】マダニ感染症で死亡 球磨郡内の83歳女性 /熊本県
【マダニ感染症】マダニ感染症で死亡 球磨郡内の83歳女性 /熊本県
県健康危機管理課は7日、主にマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染した球磨郡内の女性(83)が死亡したと発表した。2013年の統計開始以来、死亡は3例目。
同課によると、SFTSは発熱や嘔吐[おうと]、頭痛、意識障害などが起きる。県内の感染例は10例で、13年に80代の男女各1人が死亡した。16年にも80代女性の遺体からウイルスが検出された。
球磨郡内の女性は今年5月30日に医療機関を受診。6月2日に亡くなった。ダニが体をかんだ痕は見当たらなかったが、受診の数日前に山林で作業に当たっており、同課は山林や草むらにいるダニから感染した可能性が高いとしている。
国立感染症研究所によると、SFTSの国内感染例は343人(5月30日現在)。九州を含め西日本に多く、うち61人が死亡している。予防法は「ダニにかまれないこと」で、県健康危機管理課は、「森林や草地での作業では長袖、長ズボンを着用し、虫よけスプレーも活用してほしい。作業後は足などがかまれていないか確認し、シャワーで洗い流すことも有効」としている。