【レジオネラ】1年ぶり営業再開 支配人「万全の衛生管理」 三原 /広島県
死者1人を含む約60人のレジオネラ症集団感染を起こしたみはらし温泉の日帰り入浴施設(三原市須波ハイツ1)が20日、約1年ぶりに営業を再開した。午前10時の営業開始前から入浴客が訪れ、約90人の従業員が接客に当たった。
家族と訪れた三原市田野浦の無職、榊唯弘さん(77)は「毎日利用していたので再開はうれしい。不安はない」と喜んでいた。村上和男支配人は取材に「万全の衛生管理を期してこの日を迎えた。うれしい半面、示談が成立していない被害者もおられ、複雑な心境だ」と話した。
温泉を運営する森川観光は、集団感染が明らかになった昨年3月21日から入浴施設の営業を自粛。同28日に市から営業停止命令を受けた。その後、施設改修や従業員の研修をして再開に備えてきた。市は今年2月6日に営業停止命令を解除するとともに、再開後も半年間は毎月、水質を検査するよう指示した。